うつから抜け出せない苦しさを抱えていませんか?
うつ症状が薬で改善。
ホッとして、でも薬を長く飲みたくないと思って減薬を試みるも・・・。
めまい、頭痛、吐き気、だるさ、痺れ、耳鳴り、イライラ、不安、不眠、ソワソワ感、
下手をしたら鬱の時より辛いんじゃないかという離脱症状に苦しんだり、
あるいは、そんな辛い思いをして薬を止めたのに、
しばらくしたら症状が再発。
自分はやっぱり一生薬を手放せないのかと
絶望的な気分になってしまっていないでしょうか。
それは実は、精神を支える土台を整えないまま、
神経伝達物質の量だけで症状を(一見)抑え込んでいるからなのです。
薬はとても役に立ちます。
深い断崖を滑り落ちていく自分に渡された命綱のことも多いでしょう。
でも、考えてみて下さい。
命綱に必死に捕まって、断崖から抜け出さなかったら、
自分の身体を支える足元をきちんと固め、
真っ直ぐに立てる地盤を整えなかったら、
命綱から手を離そうとしたら、
またバランスを崩して落ちていきそうになりますね。
うつから抜け出すための二つの地盤
うつの原因にはストレスや環境問題があり、
そちらを解消させていくことも重要です。
しかし、一方、基本のエネルギーを高めておく、
という事がないと、些細なストレス、些細な環境問題で
症状が再燃してしまうということが往々にして起こります。
そのため、エネルギーを高めることを
一方できちんとやっていく事が必要です。
地盤その1:鉄分とタンパク
30年以上、精神科で治癒を目指して患者さんと関わって来られた
藤川徳美先生という方が『うつ・パニックは鉄不足が原因だった』
という著作の中で、鉄分とタンパクの重要性を熱弁されています。
おすすめの鉄サプリなども紹介されているので、
私も多くのクライアントさん達と実際に試してきています。
藤川先生おすすめのキレート鉄と、
プロテインや肉・魚・卵など
そしてそれらがより吸収され作用するように
ビタミン類を摂取、
明らかに手応えがありました。
特に起立性調節障害を伴い元気が出ないタイプのうつの方、
このタイプには著効と言って良い状態が見られました。
やはり人間は「食べたものでできている」
他にもトランス脂肪酸や農薬・食品添加物など
数え上げたらキリがない問題もありますが・・・
とりあえずターゲットにするべきは鉄分とタンパクをしっかり摂ること。
まずこれは外さずに行きましょう。
第2の地盤は運動
「なーんだ」と思ったかもしれませんね。
「そんなことわかってるよ」
「できることはやっている」
と思われるなら、自分に○をあげて下さいね。
でも「わかっちゃいるけどなかなか・・・」
と思われるなら、なんとか見直しましょう。
運動というのは筋肉を動かすこと
筋肉って実は内分泌器官だ、
と言われるようになったのをご存知ですか?
首都大学東京の研究でずいぶん前に
筋肉を使うことによってマイオカインが分泌され
それによって様々な内臓・神経・精神的な状況まで
バランスを取る働きをしていることを発表しました。
実際に運動を取り入れる方法としては、
一番簡単でうつの方におすすめなのはウォーキングです。
特に、頭の中にネガティブな考えが常にグルグルしてしまうタイプの人は
ひたすら歩くことで徐々にその状態から抜け出て行きます。
これもクライアントさん達と試してきたのですが、
とりあえず落ち着くためと、
落ち着いてきた状態を維持するためにはウォーキング、
特に、協力してくれる人がいるなら、
一緒に歩いてくれる人がいると効果は倍増します。
そして、ある程度落ち着いてきたら、
そこからより元気を取り戻すためには筋トレが効果的です。
腹筋、背筋、腕立て、スクワット等、馴染みのあるものでOK
しかも30秒やって1分休む、などのように
インターバルで6回〜8回繰り返す、
つまり運動している時間は3分から4分、
という程度で充分効果があります。
あなたを支える「栄養」と「運動」
この二つは習慣にしてしまうと、
あまり苦労していないのに、
気がついたら
「あまり症状が出なくなった」
「落ち込みにくくなった」
といった状態になっている事が多いのです。
やはり「栄養」と「運動」は生活の基盤なんですね。
あなたがイキイキと生活できるようになることを祈っています!